【SDGs】城南センター遮熱塗装結果のご報告
6月に、CO₂削減に向けた当社の取り組み事例としてご紹介いたしました、城南センターにおける遮熱塗装の実施結果についてご報告させていただきます。
(遮熱塗装実施の記事はこちら)
今回使用したのはNASAの開発した特殊セラミックが配合された塗料です。
この特殊なセラミックは手のひらにのせて1,300℃のバーナーであぶっても全く熱を感じません。
伝熱を抑えるだけでなく、太陽光を反射し、一部吸収したエネルギーを放射するという2つの働きも同時に行っています。
それらの効果から、熱の侵入を3分の1に抑え、倉庫の屋根の表面温度を最大で30℃ほど低下させることができます。
以前は外気温よりも高くなっていた庫内温度ですが、庫内の中心に行けば行くほど涼しさを感じられるようになりました。
そして、実際に倉庫内の従業員からは「体感温度が全然違う!」という声や「庫内環境が改善された!」との声をいただきました。
実際に塗装の効果は従業員の主観だけでなく、データとして表れています。
下記は当社の施工済み建屋と未施工建屋との室温を比較したものです。
一日中晴れだった日のデータを抽出しました。
塗装前後の温度を比較すると、平均して約7.5℃ほどの温度差が生まれており、明らかに塗装後の庫内が涼しくなっているということが見て取れます。
そして、この塗装は表面が汚れて反射力が落ちても、セラミックの熱放射効果は落ちないため10年後も塗装直後と変わらない室温を維持できます。
再塗装はトップコートだけで済むため、メンテナンスコストがあまりかかりません。
たとえ火災にあったとしても有毒ガスが発生することもないので、従業員にも環境にもやさしい塗料といえます。
遮熱塗装により、従業員の快適性向上と環境負荷低減の両立を実現しました。
関東運輸は人にも、地球にもやさしい環境づくりをこれからも進めて参ります。